門和佐川のアマゴ釣り

 岐阜県益田川の支流・門和佐(かどわさ)川は、益田川漁協がしっかりと稚魚、発眼卵などを放流しているから魚影が濃く、小型中心ながら数釣れることで知られています。
 集落の中を流れる、落差の少ない川だから流れも穏やかでザラ瀬が多く、足場が良くて歩きやすいのが好きです。4月22日、そな門和佐川へ釣行しました。土曜日なので釣り人が多いかな、と思ったのですが、午前8時に人影なし、ラッキー!です。
 中流の火打の集落で川に降り、釣り開始です。穏やかな流れでも、緩い瀬が随所にあり、流れに変化があって、軽いオモリで攻めるのに良さそうなポイントが続きます。

門和佐川ブログ用

 ピンピンのエサで、浅い瀬をG3のオモリで釣ると、一投目から底掛かり。それは外せましたが、オモリが底に引っかかりながら流れるからスムーズに目印が移動しません。これでは釣りが成立しない・・・オモリを一ランク軽いG4に変更です。
 これで仕掛けがスーッと流れるようになりました。瀬の脇の緩い流れに仕掛けを入れるとクーッと大きく目印が横に動きました。アタリ!と合わせるとピラピラと上がってきた白い小魚・・・カワムツでした。
 ここは水温の高い川なので、緩い流れはカワムツやウグイに占領されています。アマゴは流心か・・・瀬のど真ん中を流すと、目印がフッと止まりました。軽くシモへ合わせをくれるとギラリ。グイーッと流れを遡る強い引きで、上がってきたのは20㌢近い良型(ここでは)アマゴ。丸々と肥えて紡錘型の体型です。
 真っ白い魚体に胸ビレのオレンジ色が冴え、小粒の朱点がキラキラと光って見えました。尾ビレの赤さも際だつ、非常にバランスの良い形のアマゴでした。細い身体や、くすんだ体色のアマゴが釣れるとブルーな気分になりますが、こんなピカピカのアマゴが釣れると、釣れたうれしさも倍増ですね。「きれいなぁ・・・」と同時に「おいしそうやなぁ・・・」が、私のの頭の中には同時に浮かんできたのです。

20㌢級のアマゴブログ用

 緩い流れのポイントでも、アマゴは必ず流心にいました。少しでも芯を外すとウグイ、カワムツ・・・。かなり正確に「棲み分け」しているのですね。
 瀬を流し終わって仕掛けをピックアップしようとすると、瀬の終わりのところでアマゴが食っていましたが、合わせをしていないからキラキラと光って外れました。「瀬は、目印が下の段に落ちるまで釣れ」と言われる、盛期の渓流釣りの基本を忘れていたのです。
 それからは気を引きしめて瀬の最後まで流しきり、最後にスッとカラ合わせを入れることを実行すると、それで数尾は拾うことができました。瀬の真ん中でエサを見つけたアマゴは、すぐには食わないで瀬尻まで下がってエサを待ち、エサが次の段に落ちる寸前に食う・・・水の少ない谷川ではよく見かける光景ですが、この日はそんな釣れ方もありました。

きれいなアマゴブログ用

 釣り上がって、川を渡る橋の下まで来ると誰かの釣った後なのかアタリが間遠くなったので切り上げ、次の場所に移動することに・・・。ふと見ると、川原には鮮やかな緑色が・・・一面がコゴミの“絨毯”です。取り頃の、丸くまとまったコゴミもありましたからベストのポケットからビニール袋((いつも入れています)を取り出して、少し摘んで持ち帰りました。アマゴと取り合わせて天ぷらでいただきましょう。

コゴミ2 ブログ用

 休日のことです。あちこちに釣り人の姿があり、なかなか釣る場所が見つかりません。仕方なく、自分が先ほど釣った場所をもう一度釣ることになりました。
 「こんなにオレはウデが良かったのか・・・」と思うほどアタリがありませんね。本当にポツリポツリ・・・と苦戦していると、他の川で釣っていた釣友がやってきて「おれ、そのカミで釣るよ」と入りました。
 彼は「ミミズ使い」の名人ですが、「オレがピンピンでしっかり釣った後をミミズなんかで釣れるかい」とせせら笑いながら見ていると、立て続けに良型を4尾も入れ食いさせました。
 「アンタのあとは、ようけ残ってるなぁ」とほざきやがった・・・。憎たらしいけれど、目の前で入れ食いさせられたのですから認めざるを得ませんね。
 ミミズよりはピンピンの方が、絶対に食いがよいはずですよ、ね。それが、なんでやろ。
 彼はミミズを使うからハリス0.3号(私は0.25号)、ハリは8号(私は5号)、オモリはG1号(私はG4号)・・・思い当たるのはオモリの違いですか。少し深いポイントだったから、ドンとエサを沈めてアタリを待ったことが釣れた原因かも知れません。
 それにしてもショックの大きい出来事でした。ミミズの力か、オモリの力か・・・また、私の釣りの課題が増えました。当分、悩みそうです。
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舟の川のアマゴ釣り

 奈良県十津川の支流・舟の川は五條市漁協の管轄です。川の下流部などには成魚放流をしているらしいのですが、舟の川の篠原滝から上流には稚魚も放流していない・・・それで、この区域で釣りをする入川料を徴収する権利が発生するのか、疑問に思いますが、日券3000円、年券7000円です。
 「昔からのきれいなアマゴの姿、形をそのまま残したいから」と地元の強い要望で「放流禁止」らしいのですが、確かに、パーマークのクッキリ出た、小粒の朱点がキリリと美しいアマゴが釣れる川で、特にフライマンに人気のある川です。
 そんな舟の川へ4月15日、釣行しました。土曜日ですが、この日は二人の釣り人(フライマン)に出会っただけです。
 放流していないのにアマゴがそこそこに釣れるのは、減らす人(私のような?)が少ないからですか。川の生産力も大きいと思いますが・・・。
 午前8時前、上流の入谷(いりたに)の合流点から入ります。釣り支度をしている先客が居たから「どちらへ入りますか」とお聞きすると、「支流の入谷に入ります」とのことなので、私はそこから本流を釣り上がることにしました。

舟の川入谷ブログ用

 枝が被っているところもあるから竿は5.3㍍。ラインはフロロ0.25号。ハリはナノヤマメ4号です。
 しばらく、浅い瀬が続きます。川虫のエサで、瀬脇のヨレを釣りましたが、しばらくはアタリなし。降り口の付近はたいてい、釣れないものですね。少し釣り上がってやや広がった瀬に出ました。浅い瀬の脇を軽いめの4のGオモリで流すと、ツイッと目印が動きました。これで合わせると外れることがあるから少し待ち、ツーッと横に動いたときに軽く合わせる・・・今日は落ちついていましたよ。アタリに、待つ余裕があったから・・・。
 合わせを入れて掛かったときの手応えはなかなかのもの。ギラリと来て、ビューッと走りました。シモへ走られると竿の角度が悪くなるから、竿をカミへまわしてアマゴを泳がせ、ゆっくりと吊り上げるように抜きます。ずっしりとタモに収まったのは18㌢ほどのまずまずのアマゴ。真っ白い魚体の側面にくっきりと浮かぶパーマークは9列並んでいます。マークの際がにじまずに、まるで描いたようにクッキリとと出ているのは“舟の川の純血種”の証ですか。まさに、プロポーションの良いべっぴんアマゴでした。

舟の川きれいなアマゴブログ用

 あまり釣られていないのか、浅い瀬を中心にボツボツとアタリが続きました。特に、明るく開けた浅い瀬では、幅のあるグッドコンディションのアマゴが釣れましたが、水深のある場所では少し細めの、「ぎりぎりキープ」レベルのアマゴも釣れたし、時にはキープするには忍びない、身体の細い“痩せアマゴ”も数尾、掛かりました。やはり、上流部は魚体の回復が遅れていますね。

リリースした痩せアマゴブログ用

 瀬の岩陰で、グイーッと力のあるアタリが出ました。あまりの強引なアタリに驚きましたが、取り込んでみると20㌢ぐらいの茶色いイワナでした。腹部が赤かったし、薄いオレンジ色の斑点があったからヤマトイワナでしょうか。
 以前に、誰かかが入谷に「密放流」したものが繁殖しているらしく、それが本流にまで広がっているのですね。イワナは繁殖力が強いから、やがて天の川や川原樋川のように「イワナ汚染」が広がる可能性がありますね。一釣り人として、それが良いのか、悪いのか分かりませんが・・・。
 釣れるアマゴが小型化したから昼前にここを切り上げ、下流に転進しました。
 コノ谷の出合いから川へ降ります。ここらは川幅が広く、伸び伸びと6.1㍍が振れる所ですが、少し風が出てきたからそのまま5.3㍍を使います。

舟の川篠原滝上流部ブログ用

 ポイントから離れて釣るか、振り込みのコントロールを重視するか・・・私はコントロールを選択しました。
 浅い瀬では、瀬脇と本流との接点、際々に仕掛けを振り込まないとうまく流せないのです。瀬の本流に入ると速すぎるし、手前の浅い、緩い瀬では底に掛かるし・・・。軽いオモリで、本当に5センチ単位の振り込み精度が欲しいのです。
 ここらはカミよりは温度が高いのか、アマゴは瀬に出ている感じでした。瀬の中でも、ツイっと力強く目印が引き込まれて18~21㌢の幅広アマゴが釣れました。
 さすがに、カミほどのアタリ頻度では無かったのですが、良型が揃ったのが良かった・・・瀬の落ち込み付近ではスーッと目印が横に動くアタリで掛け合わせるとゴンッ。グイーッと向こうへゆっくり動きます。「えっ、なんや、背掛かりか?」と思える引きで、うかつに竿が立てられません。
 この日は0.25号の仕掛けですから、まず心配はないでしょうが、慎重に引きをいなしてタメてカミへ、横へとクルージングをさせて弱りを待ちました。
 やがてアマゴが弱り、水面に顔を出したところで水面を滑らせて引き寄せ、タモで掬いどり。目測24㌢はありそうな体高のある、非常にきれいな、そして貫禄十分なアマゴでした。

24㌢の舟の川美人ブログ用

 ここらは落ち込みから開きに掛けて、水深のあるほれぼれするようなポイントが続きますが、そんな好ポイントではあまり型のよいアマゴか釣れず、ザラ瀬や深瀬の脇などで良型が釣れました。誰でも良さそうに見えるところは、誰でも釣る・・・当たり前のことですね。「場所に惚れたらいけない」と思い、そんな好ポイントは早いめに切り上げて瀬を中心に釣り、午後4時過ぎまでに58尾(14~24㌢)とイワナ1尾の釣果になりました。

舟の川の釣果の一部ブログ用

 上流域は「やや、時期尚早」の感がありましたが、コノ谷付近は「もう、バッチリ」の魚体が揃い、舟の川の実力をかいま見た釣りになりました。あと一、二週間して赤紫のミツバツツジの花が咲くころが楽しみです。
 

川原樋川のアマゴ釣り

 先日来、雨が続いて増水しました。
ほどほどでよいのに増水しすぎ・・・とも思いましたが、そこそこに増水した川もありました。奈良県川原樋川です。「ええ水況や」との情報を得て4月13日にアマゴ釣りに行きました。
 午前7時過ぎ、川に着いてみると、ほぼ5㌢ほどの微増水。一昨日は30㌢ほど増水したらしいので川虫が流れ、アマゴは「川虫モード」になっているはずですね。
 ここは良質のアマゴ成魚放流で知られていますが、私は天然アマゴが釣りたい。
 毎年、大量の養殖成魚を放流するために、その居残りが産卵して再生産されるのか、ピカピカの天然アマゴが釣れることでも知られています。水温の低い川だから、まだサビが残っていないかと気になりますが、まずは支流の大股川へ入りました。この川の支流では唯一、5.3㍍の竿が使えるところです。

川原樋川大股川ブログ用

 堰堤のカミから入川。0.25号の仕掛けを軽量ロッド、エアロダンサーL5.3にセットします。以前に日高川で0.15号と0.25号を比較釣り較べてアタリの数に変わりがないことを確認してから、0.25号に自信を持って使っています。エサは吉野川で採ってきたピンピン。
 浅い瀬の脇にG3のオモリで振り込むと、すぐにツィッとアタリが出ました。掛け合わせると、ギラリと光ってハリ外れ。食い気のあるアマゴに早合わせはいけませんね。エサを見つけるとサッと来てくわえる・・・まだ口先でくわえているだけなのに早合わせをすると、口の皮一枚を引っ掛けるだけだから外れるのですね。掛け外すと、もうそのアマゴは釣れません。
 次のポイントは大場所でした。落ち込みから瀬が広がり、脇のヨレ、シモの駆け上がりとポイントはたくさんあります。静かに、シモの駆け上がりをねらって仕掛けを振り込みました。
 仕掛けがなじむとすぐ、フワッと目印が緩みました。落ち込みで食いついた・・・そんなアタリです。一呼吸待ってからシモ方向へ合わせるとギラリ、ギラギラーッと川底を白い光りの矢が走りました。かなりの引き・・・慎重にタメて水面に顔を出させてからゆっくりと吊り上げ抜き。20㌢オーバーの、良く肥えたピカピカのアマゴでした。朱点は鮮やかでしたが、胸ビレのオレンジ色が非常にきれいに見えました。絹肌の体側にくっきりと浮かぶパーマークが鮮やかで、由緒正しき天然アマゴの証ですね。

べっぴんアマゴ川原樋川ブログ用29.4.13

 このポイントでは細かく釣り探ると、6尾も釣れました。手前から丁寧に、静かに釣るとたくさん釣れる・・・アマゴが多いことの証明です。
 次々とアタリが続きましたが、まだ少し早いのか、比較的流れが緩い場所でアタリが多く、深みの岩陰からはやや細めの、まだ冬の疲弊から回復し切れていないアマゴも釣れましたが、これはすぐにリリース。

痩せた“”アマゴブログ用

 釣れたときには白いからビクに入れて、あとで、真っ黒にサビが出た魚体を見て「あのときにリリースしておけば良かった」と後悔したことがありましたから、今は「細いな」と感じたらためらわずリリースしますが、それでも家に帰って焼く前に見ると「リリースするべきだった・・・」と感じたアマゴが数尾ありました。釣れたときには魚体が白いから、うれしさのあまりについ、ビクに入れてしまったのです。
痩せアマゴブログ用


 大きな増水ではなかったから川底か洗われず、石にはアオサなど古いアカが着いていて、エサが底を引きずるとハリにそれがくっついて食いが悪くなるようだったから、できるだけ軽いオモリで、「底近くをフワフワ流す」ことを意識して、G4のオモリを中心に使いました。
 食いが立っているからか、水深のあるポイントでは仕掛けがなじむ前にフワリと目印がふける、食い上げのようなアタリが出るなどの、軽いオモリの効果もあったようです。
 解禁から4日目・・・釣り人があまり入っていなかったようで、各ポイントごとにアタリが続いて昼過ぎまでに53尾も釣れましたが、その内、リリースした痩せアマゴは4尾でした。
 後半戦は雰囲気を変えて本流のアマゴをねらいました。さすがは人気河川。各ポイントには車が止まっており、釣る場所を探して車を走らせていると、放流区域のハズレまで来てしまいました。

川原樋川北今西上流ブログ用

 この付近は川幅も狭まり、木が被っている箇所もあるから竿を4.8㍍に持ち替えて釣りました。ここらは天然ねらいの人が釣った後らしく、アタリは散漫でしたがそれでもボツボツとは釣れ、午後5時までに33尾。朝からの合計釣果は86尾(14~23㌢)とイワナ(18㌢)1尾でした。
 その中で、異様に腹部の膨らんだアマゴが4尾も釣れました。何を食っているのかな、と内蔵を出してみると、いずれも大きなドバミミズでした。

ドバミミズを食っていたブログ用

 ちょうどミミズが動き出す時期に雨が降った・・・それが川に流れたのだと思いますが、20㌢のアマゴが25㌢はありそうなドバミミズをくわえて飲み込むシーンを想像すると、ちょっとゾクッとしますね。水中のバトルですか。力のあるミミズだから一口では飲み込めないだろうし、かなりの時間が掛かる格闘があったでしょうね。
 子供のころに、雨が降ると道路に出てきたこのミミズを見つけて、オシッコを掛けて遊んだ覚えがあります。自分の指よりも太いミミズがバタバタと暴れるのを見て、わいわいとはやし立てたものですが、紫色に光る大きなミミズを「貫太郎」と呼んでいました。「オシッコを掛けるとチンチンが腫れる」と大人から叱られたことがありましたが、そんな、神通力(?)がありそうな迫力のあるミミズでした。
川原樋川釣果の一部ブログ用29.4.13

 ここらはまだ、ネコヤナギの芽もまだ固く、春はまだ・・・の感がありました。周囲の木々が芽吹くころこそ川原樋川の本領が発揮されます。あと二週間か・・・と思いながら竿を置きましたが、4月下旬頃、ツツジの花が満開になるころが楽しみな川原樋川です。
 
 

背割提の桜

 淀川の上流、宇治川、木津川、桂川の三川が合流するところ、詳しくは宇治川と木津川との間の堤に2500本の桜(ほとんどソメイヨシノ)が植えられているのですが、それが見頃ということで10日に家内と、コンビニ弁当を持って“花見”に行きました。
 京阪電車の八幡駅からすぐ・・・電車が駅に着くとホームは人でいっぱいになりました。「背割提の桜」ってこんなに有名だったのか・・・。家を出るときには「道順が分かるかなぁ・・・」と不安もありましたが、これでは、前の人の背中を見ながら歩いていったら目的地に到着しますね。

すごい人出ブログ用1

 駅を出るとすぐ、木津川に掛かる御幸橋・・・懐かしい場所です。約50年以上も前のことですが、当時はまだハエ釣りが盛んな時代です。酒粕と米ヌカ、さなぎ粉を混ぜたマキエのダンゴをリュックザックに詰めて住まいの茨木市からバス、京阪電車を乗り継いで御幸橋下までハエ釣りに来ていたのです。橋の下に、誰も知らないマイポイントがありました。当時の木津川、宇治川と言えば18㌢級の良型ハエが釣れることで知られ、その場所でも15~17㌢の型揃いが30尾も釣れることもあったのです。
 「あのとき、ワクワクしながら橋の下へ降りていったなぁ・・・」と、当時を思い出しながら御幸橋を渡りました。橋の中程から眺めると、ほんのりと桜色の帯がずっと下流へ繋がっていました。約1.5㌔、2500本の桜並木です。
 それにしてもたくさんの人ですが、他の観光地のように意味不明の外国語が飛び交うこともなく、皆さんがのんびり、おとなしく、しずしずと歩いておられました。
 幅が約50㍍ほどの導流提の斜面の両側に桜が植えられ、その真ん中が幅5㍍ほどの遊歩道ですから、まさに桜のトンネルですが、その左下は河川敷が整備されて遊歩道になっており、土手側は短い丈の草が生えて座れます。頭の上から桜が覆い被さる、絶好の花見席になっていました。
 バーベキューエリアが別にあるから、ここらでは皆さんがブルーシートを広げておとなしく花見の宴・・・穏やかな小春日和の日でしたが、まだ昼前だからか「花を見ながらお弁当を食べるだけ」の様子でした。

桜吹雪の下でお弁当1ブログ用

 桜はまさに満開になったばかり・・・まだ花びらはちらちらと舞うだけ。しっかりとした花がまとまって、丸くぼんぼりのようになっているのもありました。


満開の桜1ブログ用


ぼんぼんぼり桜2ブログ用

 斜面に植えられた桜ですから、下の方に枝を垂れ下がらせて、それはそれでなかなか風情のある景観ですね。下の草の上で宴を張る花見客をやさしくカバーしているようにも見えて、いかにも日本的だな、と感じました。

被さる桜ブログ用

 桜が見事だから目が上に集まりますが、下の草の中にも春が・・・慎ましい黄色の花を開いたニホンタンポポがキラキラと輝いて、「こっちも見てよ」と呼んでいるように見えました。花弁の細い、茎も細くて短いのに黄色が濃くて鮮やかなニホンタンポポは、セイヨウタンポポのように茎を高く伸ばして花を見せびらかすこともなく、地面に張り付いて咲いていました。アピールは濃くて美しい花の色だけ・・・「中身で勝負」の姿勢が好きです。

タンポポ3ブログ用

 草むらで空いた場所を探し、新聞紙を敷いて家内と二人でコンビニ弁当を開きました。
 「むかし、豊中の野池に弁当を持ってきてもらって(まだ、コンビニがない時代)、こんなふうに食べたなぁ・・・」と、独身時代の「釣り兼デート」をのことを思い出しました。家内(当時は彼女)の下宿先が豊中で、その近くにフナの釣れる野池があって桜が植えられていました。「桜の下で弁当を食べたいな」を口実に、フナ釣りをしながらデート・・・やはり、その頃から釣りばっかりの大西満でした。
 帰りに御幸橋の上から見ると、木津川は砂で埋まってサカナが住める環境にはありません。宇治川の方は深くて、川から桜を見る「桜ボート」も出ているくらいですから、サカナが居るかも知れませんが、流れに変化がないから釣りの対象にはならないな・・・と思いながら橋を渡りました。
1.5㌔桜の森ブログ用


 その日はまさに「花曇り」で風もなく、のどかで穏やかな日和でした。「ええときにこれたな」と二人で笑顔を交わしながら電車に乗ることができました。
 

天の川のアマゴ釣り

 3月31日、奈良・天の川へアマゴ釣りに行きました。先日の釣行でそこそこの釣果が出たものですから、もう一度・・・となったのですが、あいにくの天気になりました。大雪・・・それが良い結果に繋がったようでした。
 午前7時、川合のトーフ店で日券(3000円)を買い、まずは洞川へ向かいました。足場が良くて歩きやすいし、アマゴの魚影がそこそこにあるオジン向きの釣り場です。

洞川の釣り場ブログ用1

 洞川温泉の下流にある橋から入川。曇天。気温3度、水温5度。昼からは雨の予報。26日に追加放流があったようで、橋下の淵の周囲にはエサ箱のカラ容器、弁当ガラその他、「釣り人の忘れ物」が散乱していました。これでは、周囲のきれいな景色も台無し、です。
 竿は5.3㍍。ラインは0.25号。日高川で0.15号から0.25号に張り替えてもアタリの数がほとんど変わらなかったから、最近は0.25号に自信満々(?)です。
 川は、長い間増水しないせいか、石にアオサが生えてハリに掛かりそうです。アカは腐って焦げ茶色になり、ズルズルして歩きにくい。
 むかし、渓流釣りの先輩が「アマゴはエサを見つけやすくするために石をきれいに磨いている。だから、川底がきれいなところでは釣れるけれど、磨かれていない、汚い川底の所は釣れない」と言われたことがありました。
 「エサ場を自分で磨くほどアマゴが賢いのなら人間になんか釣られるはずがない」と思ったものですが、その説の真偽はともかく、川底が汚いところでは釣れないことは本当だと実感しています。
 この日も、その説に従えば非常に釣り場が少ない状況でした。まずは、川虫のエサで、川底が砂混じりで比較的明るい色のポイントをねらいます。
 少し流すとクッと微かなアタリ。素早く掛け合わせると、ギラリとして、そのままキラキラと光りながら逃げて行きました。食い込みが浅かったのでしょう。三度、それが続いて、「このままではいけないぞ」と考えさせられました。
 非常にスレているのです。何しろ激戦区ですから釣り人も多いし、追加放流の後だからたくさんの人が攻めた後・・・同じことをして失敗の連続ではいけません。
 糸を張らないために、オモリをG3からG5に2ランク軽くしました。糸を緩めてフワフワと流すことで食い込みを良くしたいし、合わせのタイミングも遅らせて、しっかりとハリが口の中に入ってもらいたいのです。
 三度のバラシて同じ場所ではもうダメです。少し筋を変えて、向こうの方へ流します。すかさずアタリ・・・今度は即合わせではなく、一呼吸遅らせてからシモへ掛け合わせ・・・これで掛かりました。ギラリ、ギラギラーッと川底を白い光りの矢が走りました。
 むかし、同じ先輩から「アマゴを光らせらいかん。警戒されるから光らせずに抜け」とも言われましたが、そんなことは無理です。棒のように固い竿でも「光らせずに抜く」なんてできません。私は逆に、ギラギラと光りながら走らせる方が周囲のアマゴは警戒するけれど活性が上がると信じています。このときにも、走り回るアマゴの後ろに3尾ほどのアマゴが追尾しているのが見えて「ようけ、アマゴはいるんや・・・」 と思いました。
 取り込んだのは20㌢ほどの良型アマゴ。ヒレピンで真っ白い絹肌の魚体に浮かぶ小粒の朱点は、きらめくルビーのように見えました。よく肥えて、胸ビレのオレンジ色も冴えて、本当にきれいなアマゴでした。
 すぐ、同じ筋を釣ると、今度は三連発で釣れましたが、ヒレピンばかり。川虫の威力でしょうか。
 やがてアタリが遠くなり、フワリと微かなアタリが出るのに掛からなくなりました。アタリが出ても慎重に待って、苦労して掛け合わせたアマゴはウロコがギラつき、尾ビレの擦れた養殖魚。それが二尾続いたので「これが養魚のアタリか・・・」と納得して場所がわりしました。

ブログ用

 良さそうな流れでも、底が暗いところではアタリがありません。砂底や小ジャリ混じりの「川が明るい」所では確実にアタリが続きました。渇水で水勢がないから、浅い瀬ではG5のオモリでも底を掻くのか、ハリにアオサが付いてきます。一筋でもアオサが付いているとアタリがないのです。こんなに小さいエサなのに、ヤツラはよく見ているのですね。
 浅い瀬ではオモリをG6にして振り込みます。短い竿(5.3㍍)だし、無風だから使えるオモリですが、それで浅い落ち込みに振り込むと、着水と同時にツイッと目印が走りました。びっくり合わせになりましたが、バシャッと水しぶきが上がって沖へ走りました。水中でクネクネ、ギラギラと玉になるように暴れます。0.25号ですから、糸を身体に巻いて切られることはないでしょうが、ハリの角度が変わると外れることもあるし、良くない状態です。竿を倒してカミへ回し、強引にカミへ引きました。太い糸だからできることですが、強くカミへ引くと暴れていたアマゴが泳ぎ出しました。もう、光りません。グイーッと沖へ、シモへと泳ぎますが、竿の弾力でいなして弱ったところで竿を立てます。水面に顔が出たら滑らせてタモで掬い取り・・・25㌢はありそうな幅広のアマゴでした。この時期、この魚体でこれだけ肥えているのは川虫が多い洞川だからでしょうか。悔しげにムムッとつむった口元からピンピンがはみ出して、ほれぼれするような精悍な顔つきでした。

よく肥えたアマゴブログ用

 少し足場が悪い、大岩が続く場所になったので竿を置き、アマゴの内臓を出して数を読むと48尾。その内、養魚は7尾でした。

洞川での釣果ブログ用

 ふと、前を見ると斜面にフキノトウが見えました。近頃は、鹿に食われてほとんどお目に掛かれないのですが、たまたま・・・アマゴの天ぷらの付け合わせに、開いていないものを5個ほど摘んで帰りました。
フキノトウ2天の川ブログ用29.3.31


 後半戦は川迫川へ走りました。
 ダイナミックに広がる花崗岩の大石、豪快な流れで迫力のある渓相は、こちらの方が本流のように思えますが、地図上からは洞川が本流で、川迫川は支流だそうです。まあ、とぢらでも良いことですが・・・。

川迫川の釣り場2ブログ用

 折りから雪が降ってきました。午後1時過ぎ・・・最近の天気予報は当たりますね。近くの山の頂が見えないくらいの降り方です。
 川迫ダムから少しカミ、足場の良い、歩きやすそうな所から川へ降ります。こんな天気のせいか、釣り人は神童子谷に一人だけ。やはり川底は緑色のアオサでびっしりで、焦げ茶色にアカが腐って歩きにくい状態です。水中の白い岩盤は焦げ茶色のスケートリンクになっていました。うっかり足を乗せるとツルーッと・・・。独りで川を歩いていて転倒して頭を打って倒れたら・・・誰もいないからそのまま・・・もあり得るでしょう。用心して釣ります。
 ここは成魚放流をしていない箇所です。降りしきる雪の中で釣り開始。竿は6.1㍍にしました。風がないから軽い目の、G4のオモリが使えます。
 ここでも、明るい川底のポイントでアタリが続きました。あまり攻められていないのか、ツイーッとはっきりしたアタリが出ました。やはり、ゆっくり合わせで掛かりました。ほとんどが20㌢級の良型アマゴ・・・ただ、洞川のアマゴよりややほそめで、肌の色もピカピカは少ない感じでした。それだけ、水温が低いのでしょうか。
 大岩に囲まれた砂地に黒い影が二尾見えました。かなり大きい・・・アオサのない砂地だから底を釣れます。G3のオモリで、底を引きずるように流すと黒い影がスーッと前へ動き、そのまま向こうへ走りました。その後から目印が・・・合わせるとギラリ・・・掛かったのです。久々のサイトフィッシングでした。良く引くと思ったら24㌢ほどのイワナでした。

川迫川のイワナ22㌢ブログ用

 この源流域にはイワナの在来種・キリクチが居るそうですが、それとは紋様が違います。オレンジの斑点があるヤマトイワナ系のようでした。漁協に聞くと「最近はイワナの稚魚,卵は放流していない。ずっと以前に放流したものが繁殖したらしい」とのことですが・・・。
 雪のおかげで警戒心が薄れたのか、渇水にもかかわらずアタリが続いて、アマゴが釣れました。岩陰から出てきたような、まだサビが残っている痩せアマゴも4尾釣れましたが、こちらはリリース。そのときにはまだ白くても、ビクに入れて死ぬと、真っ黒いサビが浮いてきます。それを見て後悔しても遅い・・・なんどか、おいしくない痩せアマゴを、死なせた責任を取って食べたことがありますが、今はもう「すぐリリース」と割り切っています。

リリースしたサビアマゴブログ用

 それにしても目印が見にくいのが困りましたが、午後4時、気温0度。あまりの寒さにギブアップ。ここでの釣果は18尾(その内イワナ4尾)だったから、朝からの合計釣果は66尾(15~25㌢)でした。良型が揃ったからボリュームがありましたが、欲を言えば「後、一週間か・・・」と。日高川のアマゴのようにピカピカではないだけに、少しすっきりと喜べない気分の天の川釣行でした。
 
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