ダム放水について

 20日、台風が来る前にアユ釣りを、と和歌山県古座川へ行きました。
 かもしかの瀬で25尾ほど釣り、追いが止まったからシモの「みんなの店」下に入り、3尾釣ったところで「ダム放水をするから、川から上がってください」とダム関係者が車で回ってきて声を掛けていただき、3時過ぎに川から上がりました。
 その前に、ダム放水を知らせるサイレンが鳴ったらしいのですが、私は気が付かず、「念のために」と見回りに来た関係者に注意されて気が付いたのですが・・・。
 雨が降っていたから、みんなの店の軒下を借りて着替えをすませ、お礼のつもりで地元産の卵を買って帰途についたのですが、1㌔ほど走ったらもう、濁流が来ていました。約1㍍以上もの増水です。
 もし、あの時にモタモタしていたら河原で濁流に呑まれていたかも・・・とぞっとしました。ダムの放水は、一気にドーンと放水するのですね。川にいるかもしれない人のことなど、全く気にしていない・・・。
 以前にも似たようなことがありました。その時も前夜に大雨が降りましたが、午前8時頃にはまだ増水の気配はなく、相瀬で河原に車を入れて(そのころには入れた)、中州に渡って釣りをしていたのです。大雨の後だから、増水を気にしてオトリ缶の上に石を乗せて「ここまで水が来たら上がろう」と決めて、いつも水位を気にして釣っていたのですが、10時頃に5㌢ほど水かさが増えたから「支流の水が増えたのだろうか」とは思ったのですが、「念のために」と思い、川から上がりました。
 河原で着替え、荷物を整理して河原から車を出して500㍍ほど上流へ走ったところで川を見ると、濁流が50㌢以上もの段になって流れてきていたのです。
 川の水が、50㌢以上もの段になって流れてくるのは始めてみた光景でした。まさに「恐怖」ですね。川にいて、突然、あんな水が段になって襲ってきたら逃げようがない・・・考えただけでもぞっとするような光景でした。
 何年か前に、この川ではダム放水によって河原に取り残された釣り人が亡くなられているそうです。人づてに聞いた話ですが、おそらく合図のサイレンに気が付かず、中州に渡って釣りをしていて、道路から「水が来るぞ。危ないから川から上がれ」と声を掛けられて仲間の人は逃げたのですが、竿を置き忘れた人がそれを取りに戻って水に流された、ということでした。
 古座川のダム放水は、一気に来るのですね。事前にサイレン、その後に道路からマイクで声掛けの巡回、と安全対策はとっているようですが、それでも完璧に知らせが行き渡る保証はありません。聞き逃しもあり得ます。それでも一気に放水ですか。
 せめて、予知のために10㌢ほど増える少量放水をして警告し、1時間ほどしてから本番の放水をしたら事故は防げると思うのですが。川には人がいる・・・そのことをしっかりと認識して対応してもらいたいと思いました。
 「知らせてあるから、あとは自己責任でしょう」ですか。人命に対してあまりにも冷たい対応ですね。
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ウルカを作りました

 ただいま、釣ってきたアユでウルカを作っています。
 私が、初めてウルカの存在を知ったのはもう50年ほど前のことです。大阪駅前(の裏通り)で十字屋釣具店を経営されていた中井戸さんに連れられて島根県江の川へアユ釣りに行ったとき、地元の漁師が作ったものをいただきました。
 見た目が悪く「気持ち悪かったけれどうまかった」のです。あまりにもうまっかったから作り方をお聞きしてきました。釣ったアユを頭からそのまま、内臓も一緒に包丁で叩いて、それと約同量の塩を混ぜて10日ほど寝かせるだけ・・・叩いても頭の骨などは少し残っていますから、溶けた内臓が灰色をしていて、その中に骨が混ざっているのは、臭いは違いますが腐ったサカナの残骸そのものでした。
 子供の頃、ハエジャコ釣りのエサにするためにサカナのアラを空き缶に入れて便所の近くの木の枝にぶら下げ、ウジムシを涌かせたものですが、それと同じように見えて気持ち悪かったのです。
 でも、おいしかった。骨がジャゴジャゴと舌に触ったのを覚えています。「もう一度、あの味を・・・」と自分で作り始めて、いろいろと改良して今の作り方になりました。
 今頃のアユは、ふっくらと腹が膨らんで、体表のツヤも真夏とは違いますね。
抱卵したアユブログ用3

 内臓を取り出して胃袋と腸をつぶさないように丁寧に取り除きます。
 胃袋と腸7ブログ用

 写真右よりのくの字型に曲がった黒いものが胃袋、それにつながる細長い黒いものが腸で、フンが一杯入っているのが分かります。これを食べるのは・・・と取り除くのです。
 市販の高級ウルカは、アユがまだアカを食べていない夜明けに、網で獲ったアユを使うそうですが、それでも少しはアカを食べているでしょう。何度か、保津峡とか、付知峡などでウルカを買ってきましたが、やはりジャリジャリと砂が舌に触りました。
 「内臓と同量の塩」を使うのが原則らしいのです。保存するためには必要な塩かもしれませんが、塩辛さがうまさを消していると思い、自家製はそんなに保存できなくても良いのだから、もっとうまいウルカを作りたい、と思ったので、我が家のウルカは「塩控えめ」です。
 この時期のアユはかなり抱卵していて、内臓より白子、真子のほうが多いほどです。
内臓とたまごブログ用2

 増量のために、アユの身も細かく刻んで加えます。
三枚におろしたアユの身ブログ用1

 これで味がまろやかなる感じです。三枚におろして、皮を引き、細かく刻んで内臓の量の半分ほど入れました。それをまな板の上で、包丁で叩いて粒子を細かくしました。
刻んだ内臓と卵ブログ用1

 そこへ塩を加えます。内臓(卵、刻んだ身も含む)100㌘に対して塩を大さじ一杯。みりんは小さじ一杯、化学調味料も小さじ一杯加えてかき混ぜ、広口瓶に入れて10日ほど、毎日かき混ぜつつ塩加減などを微調整しながら待ちます。発酵させるものですが、毎日かき混ぜることで酸素を補給しておいしくなる・・・そう信じています。
広口瓶に詰めるブログ用1

 本日、以前に仕込んだものが仕上がりました。まだ、卵の少ない時期だったから苦みが強く、きりりとした味に仕上がっていました。
仕上がったウルカブログ用2

 薄く切ったキュウリに少し乗せて、スダチを一滴絞りかけていただくと、苦みに酸っぱさがほんのりと乗って、スダチの香りがまた爽やかでおいしく感じました。やや甘口の三重の地酒「鉾杉」とよく合いますね。
 熱々のご飯に乗せていただくと、これがまた箸が止まりません。つい、お代わりをしてしまいました。
 
 

まだまだアユ釣り

 アユ釣りはいよいよ終盤ですが、彼岸花が散って茎だけになっても「まだいける」とアユ釣りに行っています。 
 10月16、17日と和歌山・有田川へアユ釣りに行きました。朝から雨、の予報たが、「いつ、釣りができなくなるかも分からないから、釣りができる間に・・・」と「決死の覚悟」で雨の中を出陣したのです。
 午前7時前、ショボ降る雨の中を吉原の東オトリ店に寄りました。「こんな雨でも釣りに来たん?」と言われましたが、最近は釣り人が非常に多い川ですから「雨なら、人が少ないと思って・・・」と言葉を返してオトリを買い、下へ走ります。
 ねらいはオマタの瀬。ここは何度か良い釣りをさせてもらった場所ですが、人によっては「全然釣れなかった」と言う人もあり、よく釣れた話も聞きました。広い瀬と、カミにトロ場もあり、変化のある釣り場で得意のヘチで良く釣れるから好きなところです。この日は雨だからか人影なし。しめしめ・・・。
オマタの瀬ブログ用

 午前8時前、とりあえず、ザラ瀬の手前から釣ります。水位は前日の雨で10㌢高ぐらい。薄濁りだから、竿は短めの8.5㍍にしました。濁りがあるから手前でも掛かるだろう、と思い、雨で濡れた竿にラインがまとわりつくから短い方が取り回しが楽なのです。水中糸はナイロン0.1号。糸の伸びがオトリの泳ぎをサポートしてくれると思っています。ハリは刻(とき)6.5号三本イカリ。
 養殖オトリは、最初は元気です。その「元気」のあるうちに野アユを掛けなければ・・・と、オトリの鼻先を吊り上げて沖へ向けました。手を放すと、勢いよく、ビューッと水面を走ります。その姿勢をキープして沖まで走らせ、穂先より先のヨレの所でラインを弛めると目印を背負ってグイグイとカミへ泳ぎ上がりました。すぐ、クルンと目印が踊り、ビューッとカミへすっ飛びました。こんな場所では、オトリがカミへ泳いだら、一発ですね。16㌢。ふっくらとハラのせり出したアユで、真っ黄色の“追い星”がアゴまで広がったアユでした。
有田 アユブログ用

 最初によいオトリが釣れたら、こんな場所は楽ですね。沖へ、カミへと自在に泳がせて、次々とアユが掛かりました。本当に「一歩も動かずに8連発」と、信じられないような釣りが始まりました。
 ただ、途中でバラシ二連発。なんでや、と思いながら釣っていると、またもやバラシ。最初のバラシ二連発は偶然もあり得ますが、次にまたバラシは「ハリが合っていない」と考えるべきですね。刻は、針先が短く、掛かりが早いのですが、早く掛かりすぎてバラシにつながるのかも・・・。試しに、今年の新製品・セツナ6.5号三本イカリに変えたところ、それから一発掛かりでトラブルなし。こちらが今日の合いバリかな。ハリは、いろいろと使ってみるべきですね。
 こんな時に雨はうっとうしいですね。0.1号が竿に巻き付くと、なかなか外れてくれないかにイライラします。オトリを放す前に、ラインを張って竿を曲げ、ラインが巻き付いていたら竿をくるくると回してラインを外し、穂先がすっと曲がってラインが外れてから、オトリの鼻先を行かせたい方向に向けて、竿を持ち上げるように放すと、穂先の曲がりが戻る力でオトリが助走を付けられて走りだす、いわばスタートダッシュです。ほぼ、その方向に向かって泳いでゆきました。あとは、目印を水面に、一個置いたり二個置いたり・・・さらにそれを持ち上げるとその抵抗が拍車となってオトリの泳ぎに変化ができる・・・そのアクションの時に掛かりました。
 ひととおり釣るとペースが落ちます。それから、カミへ動くか、沖へ出るか・・・対岸のヘチも気になりますが、前へ立ち込むとカミのポイントが荒れると思い、とりあえずはカミへカミへと釣り上がりました。カミへ釣り上がって、帰りに瀬に立ち込んで真ん中から向こうのヘチを釣ったらよい・・・。そんな作戦です。
 カミのトロ場では少し型が良くなり、20㌢級も混じりました。
 有田オマタの瀬のカミトロ場1ブログ用
 トロ場のヘチをカミ飛ばしで泳がせると、目印の回りでピョンピョンとアユが跳ねて「そんなに居るのなら間違い掛かりもあるかな」と期待したのですが、全然掛かりません。真夏なら、オトリが近づいて跳ねるアユは、いわば“反応している”アユだからかなりの確率で掛かりますが、この時期に跳ねるアユは本当に掛かりませんね。諦めて、シモへ釣り下がりました。右岸のヘチが、いかにも良さそうなヨレもあって入れ掛かりを期待したのですがあまり掛からず、ポツリポツリと拾い釣りで元の場所まで戻ってきました。
 私は、この時期は「ヘチこそ見逃せない場所」と思っていたのですが、それが外れた・・・やや増水のせいなのか、濁りのせいなのかは分かりませんが、かえって瀬の真ん中の方が数釣れて型も良く、夕方までに合計52尾の釣果でした。
有田川アユブログ用

 朝から雨に濡れたし寒くなったので、私にしたら「早上がり」の午後4時に竿を置き、東オトリ店まで帰ってきました。
 その夜は車中泊して翌日も釣る予定です。いつもは川にオトリ缶を浸けておくのですが、雨だから増水したら困ります。東オトリ店にお願いして、水槽の水が出ている予備水槽に浸けさせてもらいました。ここなら、川の地下からくみ上げている水だから川が増水しても安心・・・。
 明恵温泉まで走り、ゆっくり暖まってから近くのマーケットで食料とビールをを買って吉備中央大橋袂の公園前で駐車して、車内で「独り宴会」です。そして車中泊。ここなら明るい、きれいなトイレも近いし、人家が遠いからエンジン音も気にしなくて良いし・・・。
 夜の間、ずっと雨が降っていましたが、翌朝、起きてびっくり。川が20㌢以上も増水して、濁りもあります。これで、オトリ缶を川に浸けていたら確実に流されていたことでしょう。オトリ缶を浸けさせてもらった東オトリ店に感謝感謝です。
 17日は東オトリ店に「助かりました」と、お礼を言ってから釣りに出ました。すぐ前の「神戸(こうと)の下」で釣ります。
神戸の下ブログ用1

 川に立ち込むと、石に着いた水アカの線が、20㌢以上も底に見えました。濁りもあり、膝まで立ち込んで足首がようやく見えるレベル・・・階段前の瀬肩は、見かけの色はよいのにアユは小型で数も釣れず、カミの左岸寄りの石の回りにできているヨレでよい反応がありました。深みに絡む場所だからかアユの型も良く、20㌢オーバーも混じり、ほどよく竿が曲がります。
 普段なら水勢も弱くて釣りにくい場所ですが、この日は増水のおかげで少し流れ、ヨレもできて釣る気にさせてくれる場所になっていました。
 左岸寄りの本流は底石の粗い場所ですが、手前の、普段なら緩い流れのところが「釣り頃の流れ」になっていて、元気なオトリをカミ飛ばしで送り込むと、ドスンッという感じの掛かり方で20㌢級の良型が掛かりました。
抱卵したアユブログ用3

 シモのザラ瀬はフラットな流れで、浅いから石の色は茶色に見えます。サーッと流れる早瀬は、この時期の抱卵した弱いアユでは浮かされて落ち着きません。私はフルタイム背バリシステムですから、背バリを少し前寄りに打って「背バリ効果」を薄めます。この方が、弱いオトリが流れに負けて横になることを制御しやすいのです。
 そして、ベタ竿に構え、竿の真ん中ほどを持つ「てんびん持ち」で釣りました。竿じりを持つとオトリが安定しないのに、てんびん持ちをすると流れの中で安定しているのは、長手じりで釣るのと同じ原理でしょうか。アユが掛かったときに竿を立てるタイミングが、竿じりを持ち直すのに一手間掛かるから遅れますが、流れの中でオトリが安定するからよい、と思って釣りました。
 冷たい雨が降り続き、そこそこに釣れたので昼過ぎに竿を置き、数を読むと31尾(14~20㌢)。
 アユ釣果ブログ用

 アユは、若いけれどオトリに使っていると雌雄の区別がはっきりと出るレベル。「釣るのにはしのびない」ほどではないから、まだしばらくは釣りに来たい思いましたが、台風が来ているようだからこれでどうなることか・・・。
 

巻き上げ釣りで好釣果

  鳥羽・石鏡沖のウタセマダイ釣りは秋の数釣り期に入りました。
 先日に来たときは潮が動かず、30㌢までの小型ばかりだったから「もっと良型が釣りたい」と思っていたのですが、かなり良型が釣れだしたと聞いて10月9日に幸徳丸で再チャレンジです。
 この日は一日便で午前8時半に釣り座の抽選。この釣りは船長が船内の潮カミでマキエをしますから、そのマキエが流れてくる釣り座に入れると良い釣りができる・・・・つまり、釣り座によってかなり釣果に差が出る釣りなのです。鳥羽周辺では、安楽島、菅島、国崎などの船が抽選制で、石鏡の幸徳丸は先着順(乗り場の前にクーラーを並べておく)だったのですが、最近に抽選制にしたのです。
 相客は8人で、私は7番。1番の人から、トモから埋まって行き、残ったのはミヨシの左右だけでした。右舷か左舷か・・・この日は「強い目の北風、ほぼ一日込み潮」なので私は左舷に入ります。北風に船が立ち、込み潮によって北西に流されるから左舷ならほぼ右前に潮が流れる、と読んだのです。(実際には、小潮で潮があまり流れなかったのですが、ほとんどの時間が右前へ流れました)。
掛かったぞ幸徳丸ブログ用2

 午前9時過ぎに石鏡沖のポイントでイカリを入れて釣り開始。船長から「水深は45㍍、トモの人は40号ぐらい、ミヨシの左舷は20号、右舷は30号ぐらいのオモリで釣り始めてください」とアナウンスがあり、釣りが始まりました。やはり、私の釣り座は軽いオモリで仕掛けを流せる・・・読みが当たりました。
 仕掛けはハリス5号1.5㍍、ハリは真鯛王11号の四本バリで間合い2.5㍍、ステ糸3㍍だから全長は10㍍。風があるから上げた仕掛けを水面に流すと隣に迷惑を掛けるし、船に入れるともつれるから気を遣います。
 20号のオモリで仕掛けを入れると、カウンターでは42㍍で着底。10㍍の仕掛けですから、少し斜め・・・弱い流れですね。
 仕掛けを大きく動かしてエサをアピールし、ゆっくり降ろす動作を二度繰り返すと、すぐにグイッと鮮明なアタリ。あわせるとガツーンッと掛かり、ガンガンと穂先を叩くような、マダイ独特の引きが伝わります。
 30㌢そこそこの、まずますのマダイが上がりました。伊勢湾口のマダイはピンク色でなく濃い朱色に近い鮮やかな体色だし、背中に見える青磁色の斑点はまるで宝石をちりばめたように美しく、尾ビレ、下ビレの先端の白さと相まって気品のある美しさです。
 「潮が動いたら、もっと型が良くなるのに」と船長か不満げな口ぶりでしたが、なかなか、これでも数釣れたら十分ですよ。
40㌢マダイ幸徳丸ブログ用

 トモ(潮カミ)で船長が撒くマキエが効いてくると、一投ごとにアタリが出てマダイが釣れる、ラッキーな釣りが続いたのですが、どうも上のハリばかりに掛かってくる・・・サカナが浮いているのかな。
 今度は、底からゆっくりと巻き上げて釣ると、約10㍍ほど巻き上げたところでクーッと穂先に重みが加わったのです。アタリ!。大きくあわせるとドンッ。重々しい衝撃とともに、跳ね上げた穂先が同じ軌道で引き戻され、ズボッと海面に突き刺さったのです。
 電動巻き上げを掛けるとリールのドラグがずるずると滑ります。最初は緩い目に調節してあるので、少し締め直して巻き上げますが、リールはうなり、竿が胴からしなり、穂先は海面に突き刺さったままです。
これは良型の引きブログ用1

 これは大型、と意識して竿の角度を弾力が効くように意識しながら巻き上げると、ようやく水面に大きな魚体が見えました。タモで掬い取りしてメジャーを当てると54㌢。貫禄十分のマダイでした。
 釣れたのは10㍍も上だったから、かなり浮いている・・・すぐ、ステ糸を3㍍継ぎ足して6㍍にしました。足らなければ、また3㍍足すつもりです。3㍍の先端にスナップサルカンを結んだステ糸を数本用意しておくと、足したり外したり、状況に合わせてすぐに対応できるから便利ですね。
 ステ糸6㍍にしても、一番上のハリに掛かってくることも多く、マダイはかなり上まで浮いているようでしたが、巻き上げる釣りだと対応できるから順調にアタリが続き、しかも上のタナほど型が良いようで、40㌢級が揃いました。
45㌢マダイ幸徳丸ブログ用

 マキエが効くとエサトリも増えて、5分も待つと四本バリは「丸坊主」になりました。カワハギ、サバフグが時々掛かってきたから、底にはいろいろいるようです。ともかく手返し・・・オモリ着底後3分が勝負。そう心がけて仕掛けを打ち返していると、ほとんどスカなしでアタリが続き、イケスは賑やかになりました。
 エサトリがこれだけいるのに、仕掛けを入れてじっと待っている人もありましたが、その人は、仕掛けを上げるたびにハリにはエサがない・・・「エサのないハリで待っている時間がもったいない。もっと早く上げたらええのに・・・」と思ったのですが・・・。
 夕方になるほどまずまずの型が揃って、暗くなった午後6時前に沖上がり。私の釣果はマダイ49尾(25~54㌢)、サバフグ45㌢1尾でした。一日20号のオモリで釣りができたから潮は動かなかったのですが、その割にはマダイの型が良く、ボリュウムがありました。
この日の釣果 マダイ49尾ブログ用

 乗り合い料金は一人一日便で15000円(エサ、氷付き)、午後便で12000円。

鳥羽沖のウタセマダイ釣り

 伊勢湾口のウタセマダイ釣りは秋の数釣り期です。
 その海で採れるエビをマキエ、サシエサに使って釣るウタセマダイ釣りは、「マダイ釣り」とは言っても、そのエビを補食ているいろいろなサカナが釣れます。
 10月9日はそんな「ウタセマダイ釣り」に、鳥羽・本浦港から出船の山洋丸に乗りました。
 ここは乗船が先着順です。乗船場にクーラーを先着順に並べておいて、その順番に乗り、釣り座に入るシステムだから、この日は早く行って一番の枠にクーラーを置き、右舷トモに入りました。南東の風、午後からは込み潮だから、潮は夕方までトモの方に流れる、と読んだのです。
 午後便だから12時に出船。40分ほど走ってポイントに着きました。イカリを入れ、エサ(ウタセエビ)が配られて釣り開始です。
 ハリス5号1.5㍍、、ハリは真鯛王11号の自作四本バリ仕掛けで、間合い2.5㍍、ステ糸3㍍で仕掛けの全長は約10㍍です。
 「水深は25㍍。ミヨシの人は30号ぐらい、トモはもっと軽いオモリで始めてください」と船長のアナウンスがあって、私は15号のオモリで釣り始めました。思惑通り、潮はとろりと前へ流れ、仕掛けはやや斜めになって、リールのカウンターで26㍍で着底しです。竿を大きく持ち上げて誘い、ゆっくり降ろすと2㍍ぐらい流れる、ええ感じの潮でした。
 すぐ、ビリビリと微かなアタリ。上げてみると、20㌢弱の小型マダイが真ん中のハリに掛かっていましたからリリース。下バリ二本にはエサなし。このチャリコがエサトリですか。
 今度は、仕掛け着底後、すぐに巻き上げ誘いを掛けます。ゆっくり巻き上げてくると、5㍍ほど巻いた所でグイーッと大きなアタリが出て、穂先が引き込まれました。
 竿がリールシートの所から曲がる強い引きは青物か・・・ドラグをしっかりと締めて、電動リールのパワー全開で強引に巻き上げます。ハリス5号だから、メジロでも安心して勝負できる仕掛けです。50㌢近い、良型のハマチがダブルで掛かっていました。下バリには25㌢ほどの小型マダイが掛かっていましたが、ハマチに走り回られてグロッギーの様子です。本来なら主役のマダイですが、ハマチには走られて脇役になっていました。
 やがて、ハマチがマキエに寄ってきたのか、船内はあちこちでハマチの入れ食いが始まりました。15号のオモリでは、仕掛けが底の着くまでにはチマが掛かる・・・そんな状態で竿が曲がるのですが、「ハマチはもうえええわ。マダイも釣りたいのに・・・」と欲が出てきました。
 仕掛けを底に付けたままでじっと待っていると、チャリコとおぼしき小さなアタリでエサが取られることが続いたのですが、それでも辛抱して底をねらっていると、時々、グイッと力のあるアタリが出て30㌢級のマダイが釣れました。これに、同型のチダイも混じったりして、それを取り込んでいるとグイーッと穂先を持って行かれてハマチが掛かる・・・そんな釣りが続きました。
 船のイケスは小型のポリバケツ。ホースから海水は注がれていますが、容量が小さいから、4、5尾も入れると一杯です。周辺の乗合船では、船長がシメてクーラーに入れてくれるところもありますが、ここはセルフサービス。自分でやらなければなりません。
 釣りの手を止めて、ハマチをナイフでシメる。このために、私は軍手とナイフを用意してあり、役に立ちました。
軍手とナイフブログ用

 軍手は、50㌢ほどのハマチなら胴をつかんでも滑らず、しっかり保持できるのです。持参の小さいまな板を床に置いてハマチの後頭部を突き刺してシメます。その後にエラを切ってから海水と氷を入れたクーラーに。これで翌日でも鮮度が保たれるはず゛です。
 この日のエサ(ウタセエビ)はやや小型で、その中からマシなエビを選んでハリに付けるのですが、時々、船長がエサを補給してくれたので助かりました。揺れる船の上で、エサをミヨシまで取りにに行くのは面倒だから、無理して小さいエビを使うことになるのですが、マメに補給してくれるとマシなエビをすぐ使えるからありがたいのです。
 ミヨシでは、「カンパチが釣れた」と声が挙がりました。隣では45㌢もあるアズキマスも上がったりして、皆さん、いろいろと多彩に釣られていましたが、私にはハマチ、ハマチ・・・。こればかりはどうにもできませんね。
この日に釣れたシオ山洋丸ブログ用

 夕方、暗くなり始めた頃にアタリがあり、ハマチとは少し違う引きがありました。「何かな・・・」と期待したのですが、水面に現れたのは大きなアジ・・・これまでに見たこともないような巨大なアジでした。いつも持参しているタモで掬い取りしましたが、タモの中で唇が切れましたから「やれやれ・・・」でした。
50㌢級の大アジだ山洋丸ブログ用

 船にもタモは揃えてくれているのですが、いつも手元にあるとは限りません。大型のマダイが釣れたりしたときには船長が助けてくれるはずですが、少しマシなマダイが釣れたり、こんなアジが釣れたりしたときにまで「船長、助けて!」と呼ぶわけには行きませんから、いつもマイタモを持参して、すぐ近くの船縁に立てているのですが、それが役に立ちました。
 その後にもアジが続き、合計4尾も釣れました。メジャーで測ると、最大のもので51㌢。図鑑で見るオニアジとはウロコモ違うし、船長は「マアジや。コイツはシマアジよりおいしい」と言いましたが、釣れ盛っているハマチより大型のマアジ・・・驚きました。
 午後6時過ぎ、暗くなって沖上がり。私の釣果はハマチ26尾(43~50㌢)、マダイ(チダイ混じり)23尾(25~31㌢)、大アジ4尾(47~51㌢)。
山洋丸釣果6ブログ用

 ちなみに、帰ってこの大アジを三枚におろし、塩を2時間、酢を1時間してからキズシでいただきましたが、甘くて非常においしいキズシでした。身が固くてこりこりとした食感はとてもアジとは思えないものでした。
 二、三日前には大型のマダイも釣れていたようですから、海のことは分かりませんね。私としては、マダイが主体でハマチは少し・・・できればシオ(カンパチの若魚)も欲しい・・・そんな釣果を願ってまた、釣りに行きたいとは思いますが、大蔵省が許してくれない・・・。
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