舟の川のアマゴ釣り

奈良県十津川の支流・舟の川は五條市漁協の管轄です。舟の川の下流域には成魚放流をしているらしいのですが、本格的な渓流釣り場は篠原から上流で、落差の大きい(サカナが往来しない)篠原滝から上流へは稚魚放流もしていないそうです。
 昔からのきれいなアマゴを守りたい、との、地元の強い要望により、いっさい、稚魚放流をしない・・・それでも入川料を徴収できる漁業権が発生するのでしょうか。入川料は資源(サカナ)増殖のための費用と理解していたのですが、何も増殖していない(ほったらかし)のにお金を払うことにちょっと違和感を感じます。
 しかし、稚魚放流もしていないのに毎年、そこそこのアマゴが釣れるのも事実です。非常にきれいな、パーマークが流れずにくっきり出た野性的な面構えのアマゴです。時々、イワナも釣れますが、これはかなり以前に誰かが、入谷の奥へイワナを密放流したものが繁殖して広がっているようです。
 5月16日、そんな舟の川へ釣りに行きました。折から新緑の真っ最中。みずみずしい黄緑の若葉に彩られた川は本当に美しくて、心まで洗われる感じでした。
 この川は五条市民病院前のファミリーマートでも入川券が買えますが、以前からおつきあいのある、篠原の富田監視員宅で日券(3000円)を買いました。ここはいつも、かなり早朝から起きておられるからありがたいことです。
 まず、上流の入谷の出会いに到着。入谷には林道がついていますが、橋のところで車両通行止めにしてあり、ここに車が二台。午前6時過ぎなのにもう・・・入谷はフライマンに人気の釣り場ですから、そちらに入ったのだと思われます。本流を車でカミへ走って人がいないことを確認して、ヒウラ谷の合流から釣ることにしました。

舟の川上流ブログ用

 車を止めた場所の足下にワラビがびっしり。これは無視できません。釣りより先にワラビを少し摘んでクーラーに入れてから・・・です。太い、柔らかいワラビだから、卵とじにしていただくつもりです。

ワラビ ブログ用

 かなりの渇水でした。竿はがま渓流エアロダンサーL5.3㍍。ラインは0.25号。エサはピンピンです。ザラ瀬はチャラチャラの流れで、少し水深のあるところをG5のオモリで流します。
 開けた場所だから姿勢を低くして、下流から斜めカミを釣ります。仕掛けが着水すると同時にツィッと目印が反応しました。横方向に合わせるとギラリ、バシャッと水しぶきが上がりました。30㌢足らずの浅場なのに、思わぬ良型です。こんな場所だから二尾目は期待できません。堂々と前に出てサカナをあしらい、水面に浮かせてから引き寄せてタモで掬い取りしました。
 目測23㌢・・・指が回らないほどの体高があり、パーマークの輪郭がくっきりとし鮮明に出て、鋭い眼光が野性的な雰囲気を出した、「これが舟の川美人か・・・」と見とれるくらいのアマゴでした。
舟の川のべっぴんアマゴブログ用

 道路から入りやすい場所だからか、アタリは間遠く本当にぽつりぽつりとしかありません。いかにも釣れそうな深みではほとんどアタリがなく、チャラチャラと流れる浅瀬で、石裏の白泡のところなどでアマゴが釣れましたが、ほとんどが20㌢オーバーの良型でした。
 水深のある深みの巻き返しではクーッと目印を押さえるようなアタリでイワナが掛かったのですが、水面でハリが外れました。20㌢級・・・イワナはエサに対する執着心が強いのか、ハリが外れてもすぐ同じ場所で釣れることがおるから、もう一度仕掛けを入れると、今度はグイーっと強く目印が引き込まれました。しっかり合わせて取り込むと、やはりイワナ・・・天川のようにイワナの連続はいただけませんが、1、2尾なら目先が変わって許せます。骨酒にでもするか・・・。
イワナ ブログ用

 少し釣り上がって、渓相が良くなってくるとアタリが遠のきました。極端に浅いザラ瀬の連続だから釣り残しあったのか・・・。早々に見切りをつけてシモへ移動しました。
 篠原滝のカミ、谷之口谷の合流付近は浅い流れが続きますから「釣り残しがあるかも・・・」と期待して入ったのですが、ほとんどアタリなし。前日に名人が釣った後かも・・・と見切り、何カ所か場所移動をしましたが、めぼしいポイントも、浅いザラ瀬もアタリが少なく、意気消沈です。
渇水の舟の川本流ブログ用

 すぐ上の斜面を鹿が通るのか、ピイーッと鋭い鳴き声がしてバラバラと石が落ちてきました。対岸だから事なきを得ましたが、これが道路を歩いているときだと「一大事!」の可能性もあり、です。
 釣り上がるほど、渓相がよくなるのですが、それに比例してアタリがなくなりました。朝に入った入谷の合流付近の方がまだ、気配が濃い感じ・・・そう判断して再びカミへ走り、入谷の合流から釣り下がることにしました。ここまでの釣果はアマゴ16尾とイワナ1尾。
 ここらは大岩が点在し、ダイナミックな渓相が続きます。ボツボツとではありましたがアマゴが釣れて、ようやくほっとしました。途中から川が白く濁ってきました。すぐカミに山抜けの跡があり、重機が入っていたからその工事のせいでしょうか。
 この時期は「濁りが入ったらブドウムシ」です。保険のつもりでいつも一箱、養殖ブドウムシ「バイオちゃんゴールド」をポケットに入れています。
 オモリを少し大きめのG2に取り替え、先ほど、ピンピンでアタリがなかったポイントをバイオちゃんで釣ると、仕掛けがなじむと同時にガツガツッと目印が踊るようなアタリが出ました。掛け合わせ、取り込むと26㌢はありそうな良型アマゴ。見事な魚体でした。
ネイティブなアマゴブログ用

 シモと比較してアタリの数が増えたのは場所のせいか、ブドウムシのおかげかは分かりませんが、ぼつぼつと良型アマゴが釣れて、午後4時までに14尾釣れ、この日の合計釣果はアマゴ30尾(15~26㌢)とイワナ1尾でした。
釣果の一ブログ用

 途中でほとんどアタリのない時間が続き、がっくりしていたのですが、最後にブドウムシで良型アマゴが続いて釣れたから何となく納得の釣りになりました。「終わり良ければすべて良し」と言いますね。
 この時期は10㌢未満のちびアマゴがハリに掛かってうるさいはずなのにそれが3尾ほどしかなく、15㌢前後の小型も6尾だけ。ほかはほぼ20㌢以上ばかりがそろいましたが、これはうれしいことなのでしょうか。稚魚放流をしない川だけに、来年はどうなのか、と心配もありました。
 多少はパーマークの輪郭が流れたアマゴがいても、やはり数釣れる方がよい・・・稚魚放流を希望する心境でした。 
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かつらぎ山のツツジ

 奈良・かつらき山のツツジが「そろそろ見頃かな」と5月14日、家内と二人で見に行ってきました。
 日曜日だから「駐車場やロープウェイの切符売り場が混むだろう」と午前5時出発、現地到着6時過ぎを予定しました。夜明けのすがすがしい空気の山に上がって紅葉を見るのは気持ちがよいだろう、と思ったのですが、家内は「そんなに早く?・・・眠たいなぁ」と渋りました。釣りに行くのに“夜討ち早駆け”は当たり前ですから、私には何ともないことですが、家内には通じません。少し遅めの6時出発で妥協しました。
 午前6時だから、道路も空いていて中央環状線もガラガラです。近くの大東鶴見ICから入るところを、足をのばして長吉長原まで走って近畿道の高速料金を500円節約しました。「早起きは三文の得」と言いますから。早起きを渋っていて家内も、これには納得です。
 現地の駐車場には午前6時過ぎに到着。ロープウェイに近い、一番上の狭い駐車場に入れました。駐車料1000円。次々と後続車が来て、すぐ、満車になりましたが・・・。
 昨夜、かなりの雨が降ったようですが、この日は朝から快晴。澄み切った青空が広がっていました。ロープウェイでゆらゆらと山頂近くまで運んでくれました。
ロープウェイブログ用

 
 50年前に作られたらしいロープウェイ・・・少し古くさいけれど情緒のある、老人にはありがたい乗り物でした。ロープウェイの下にはシャクナゲがびっしりと植えられていましたが、もう、花はしぼんでいました。もう少し早ければ満開だったのに・・・そのころには紅葉がまだや・・・シャクナゲはここらだけやけど、紅葉は「一目百万本」だから、私の心の中では「紅葉優先」でOKです。
ロープウェイからすぐ緑のトンネルブログ用

 ロープウェイの駅から、鮮やかな新緑のトンネルを少し歩くと、開けた山頂付近に到着しました。標高956㍍・・・六甲山とほぼ同じか。
 眼下に大和平野が広がり、何とも勇壮な眺めでした。遙か彼方に、地面に張り付くような低い雲海らしきものが見えました。昨夜の雨の名残で、低い霧が出ているのでしょうか。
右の谷から、ツツジの方に向かって霧が立ちのぼって流れてきました。これも、それなりにドラマチックな光景でしたね。

ツツジと霧 ブログ用

 大和平野にはあちこちにこんもりとした緑の小山が点在してみえました。あれは古墳でしょうか。雲海と、たちのぼる霧と、民家の間に点在する古墳らしき森とを眼下に見ると、古代の神々(支配者)もこんな光景を見ていたのかな・・・と、少しロマンチックな気分に・・・。
雲海が見えたブログ用

 山頂と言ってもなだらかな丘陵が広がって、そこ、かしこに鮮やかなだいだい色の紅葉が咲いているのですが、眼下に広がる斜面にはびっしりともみじの花が敷き詰められて、おなじ色だけだから「ちょっと単調やな」と思えました。このもみじは自然繁殖のものらしいから、欲を言えませんが、もみじにはいろいろな種類があるのだから、「赤やら白やら紫やら、いろいろあったらもっと楽しいのに・・・」と思ったのですが。
ツツジ3ブログ用
一目百万本のつつじブログ用

 少し歩くと、白い小粒の花をつけたドウダンツツジが咲いていました。大きな木ですが、その全体が白い小粒の花に覆われ、見事な咲きっぷりでしたよ。
ドウダンツツジ2ブログ用

 家内が「お父さん、みてみて、きれいな水玉が並んでいるよ」とはしゃいだ声をかけてくれました。
 見ると昨夜の雨の名残か、スズランのような形の花の先端に水滴がポツンと膨らんで、いかにも愛らしい、今にも落ちそうな危なげな、しかしいつまでも見つめていたいような光景でした。
ドウダンツツジ1ブログ用

 もみじもええけど、こっちもええなぁ・・・二人でしばらく並んで、この水玉を見つめていたのでした。
 雨のあとだから空気は澄み渡り、空には雲一つない青空が広がり、眼下にもみじの赤い絨毯が展開される・・・「ええ時にこれたなぁ」と、自然の巡り合わせに感謝して山を下りました。
 駐車場まで帰ってくると午前10時。混雑のピークで、続々と車が上ってきます。帰りの車に乗り込むとエネルギッシュに車を捌いていたおばちゃんが「もう、お帰りかい。これでも食べてよ」と冷やした夏みかんを剥いたものを一パック手渡してくれました。
 今、車が空いたらまた、すぐ入ってくれる・・・そんな気持ちのこもった(?)ミカンは冷たくて甘い、おいしいミカンでした。見送りに、強く手を振ってくれるオバチャンに、私たちも「ありがとう、ミカンはおいしかったよ」と言いつつ、手を振って応えたのでした。
 帰りの道は、上がってくる車が長蛇の列。その日に行った人の話では「駐車場まで1時間半、ロープウェイに乗るのに1時間待った」らしいのです。
 早起きしたおかげで、待たなくて済んだし、山の上の混雑もなかったし、駐車場のオバチャンも喜んでくれたし「よかった、よかった」でした。

大聖寺川の渓流釣り

 関西に比べると東北の河川は渓流魚(ヤマメ、イワナ)の濃さがケタ違いです。
 その河川の力(生産力)なのか、減らす力(釣り人)の少なさなのか、ともかく、いつも安定して釣れる渓流が多いのです。
 山中温泉の上流にある大聖寺川も、景色の美しさ、ヤマメやイワナの姿、多さなどで大好きな釣り場です。ただ、雪の多い地域だから春には雪代が出て釣りにならない時期があるから、そのタイミングが難しい(つかみにくい)のですが、今年は5月6日、大型連休の後半に「もう、そろそろかな」と、出かけてみました。
 午前6時過ぎ、山中温泉街のコンビニ(サークルK)で入川券(日県500円)を買い、上流へ向かいます。渓流釣りは、早朝に入川券を買えるところがなくて、無券で釣る人も多いと聞きますが、ここではちょっと寄り道をしたらコンビニで買える・・・便利になりました。関西で、コンビニで買えるのは奈良・十津川、舟の川、滋賀・安曇川ぐらいですか。漁協の積極性によるのでしょうね。
 さて、山中温泉街を抜けてカミへ、我谷ダム、九谷ダムをすぎて釣り場です。本流はかなりの渇水。上流にある小規模ダムで水を止めているのか、ちょろちょろの流れで、瀬はさらさら、淵は池のようで、川底の石が丸見えで釣りが成立しそうにありません。やむなく、支流の千束谷に入ります。
 川幅が狭くて釣りにくいのですが、魚影の濃い人気の釣り場です。狭い釣り場だから連休の釣り荒れが心配ですが、本流が渇水では仕方がありません。

千束谷ブログ用1

 入り口の近くから釣り開始。竿は4.5㍍。ラインは太めの0.25号、ハリはナノヤマメ5号。浅い瀬を軽い目のオモリG4で釣ります。エサは奈良・吉野川で採ってきたピンピンをオトリ缶に入れてブクブクで生かして持ってきました。 
 頭上の木の枝を気にしながら浅い瀬を流しますが、オモリが軽いからピンスポットへの振り込みが大変です。手じりを30㌢ほど短くして釣ることにします。
 浅瀬の石の裏のヨレで目印がツーッと横に動きました。横に合わせるとギラッ、バシャッと掛かり、水しぶきが上がりました。18㌢級の銀ピカのヤマメでした。
 それからも、こんな浅瀬ではボツボツと掛かりましたが、格好の深みではアタリがない・・・よく、釣られているようでした。
 落ち込みの巻き返しの際に仕掛けを入れ、そのまま流れに仕掛けを引き込ませるとグイーっと力強く穂先を持ってゆかれました。重々しい力でしたが、ガツンと掛かってグイーっと走られてハリはずれ・・・その反動で仕掛けは頭上の枝に絡み、とれません。
 新しい仕掛けに取り替えて同じ場所に仕掛けを入れます。あれはイワナだった・・・イワナは一度ぐらいは掛けずしてもまた食ってきます。エサに対する執着が強いようです。やはり・・・同じ場所で同じように、目印を引き込むような大きなアタリが出ました。今度はしっかり待ってから強く合わせるとドンッ。重量感http://admin.blog.fc2.com/control.php?mode=editor&process=new#のある引きが竿を絞ります。頭上に枝があるから竿を立てられない。横に寝かせて、カミへ、シモへと泳がせて弱らせ、水面に浮かせてタモで救い取りとしました。目測27㌢。腹部にやや赤みが見える白い斑点をちりばめた立派な姿のイワナでした。連休後半でも、こんなサカナが残っているのですね。

良型イワナ不ログ用大聖寺川

 釣り上がるとアタリが間遠くなりました。多くの人がカミを目指すのでしょうか。ふと、見ると足下に鮮やかな緑色が・・・コゴミです。しっかり採られていましたがまだ巻いたものがたくさんあったので少し摘んでビニールの袋(いつもポケットに入っています)に入れてビクの横にぶら下げて釣り歩きます。

コゴミ大聖寺川ブログ用

 次第に谷が狭くなってきたし、アタリが少なくなったので午前10時過ぎにギブアップ。ここまでの釣果はヤマメ6尾、イワナ10尾でした。8時過ぎから雨が降り出したから、そのおかげでアタリが多かったのか、連休後半としてはよい結果だったと思いました。
 本流まで下ってみると、少し水が増えていました。奥の小規模ダムが少しだけ放水したのか、瀬の流れの勢いが違います。これはラッキー!。連休前半には渇水で釣りが成立しなかっただろうから、サカナは残っているはずです。それがこの増水で動くかも・・・。わくわくしながらカミへ走りました。
 千束谷との合流にある出合橋からはルアー、フライ専用区間になっているので、そのカミのトロ場から入りました。朝、見たときには池のようなトロンとした流れでしたが、今はヨレができるほどの勢いがあり、釣れそうです。

大聖寺川不ログ用

 5.3㍍の竿に持ち替え、オモリもG4にしました。竿いっぱいにカミへ振り込み、ゆっくり流して釣ると、石の横でツーッと静かに目印が動区アタリで18㌢ほどのイワナ。よしよし、です。
 水量が変わるとこんなに違うのか・・・朝、見たときにはサカナは何も見えなかったのに、今は一投ごとにアタリが出て、イワナやヤマメが釣れるのです。ショボ降る雨が苦ににならないほどの釣れ方です。イワナ7、ヤマメ3ぐらいの比率でした。
 カミに、ネコヤナギに囲まれた深みがありました。枝をかき分けて水際に立ち、G4のオモリで仕掛けを投入すると、仕掛けが沈む途中でスーッと目印が水面に引き込まれました。
 アタリ!。びっくり合わせになりましたが、青い水中でギラギラーッと白い光の矢が走りました。太い光です。カミへ、シモへと走りまわりました。少し弱って水面まで顔を出したところで水面を滑らせてタモで救い取り・・・ 持ち上げると、ズシリと重さが感じられました。すぐ、メジャーを当てると27㌢。幅広で指が回らないぐらい・・・くっきりとパーマークが浮かぶ体側にうっすらと赤みのある紅帯がなまめかしく、妖しげに見えました。アマゴにはない、妖艶と言いたい雰囲気ですね。

26㌢ヤマメ大聖寺川ブログ用

28㌢イワナ大聖寺川ブログ用


 それからもアタリは連発でした。イワナもヤマメも25㌢オーバーばかり・・・それほど大きな深みではないのですが、10尾以上は釣れたでしょうか。一カ所でこんなに居るのか・・・釣れた全部が大型ばかりだったのは、小型のイワナ、ヤマメは食われてしまったのではないか・・・と思ったのですが、本当かどうか・・・。
 釣り終わって内蔵を出すと、小魚の骨、かなり大きいカエル(らしい)の骨、10㌢ほどの杉の枝、20㌢ぐらいのドバミミズなどが出てきました。これだけのサイズになると、イワナもヤマメも「何でも食うのか」と思える胃の内容物でした。
 午後4時前、まだカミに良さそうなポイントが見えましたが、「もう、これぐらいで堪忍してやるか」と納得して竿を置きました。次のポイントへ行けばまた入れ食い・・・そんなときに竿を置く気になることは、いつも「もっと釣りたい」の私としては珍しいのですが、それほどの入れ食いだったのでした。

大型揃いの釣果不ログ用

 ちょうど、水が増えたタイミングに出会えたこと、水温の上がった時でイワナ、ヤマメの動き始めた時期だったことなど、いろいろなラッキーが重なって実現した「入れ食い」だったのでしょうが、もう、あり得ない出来事ですね。よき思い出として、この日の景色とともに記憶にとどめておきたいと思いました。

春の素材で天ぷら

 先日、釣ってきたアマゴと今が旬の山菜とを付け合わせて「春の天ぷら」にしました。
 アマゴはキープサイズぎりぎりの小型を選びました。この方が、中まで油が透っておいしいのです。

小型のアマゴブログ用

天ぷら用アマゴとコシアブラブログ用

 春は山菜がいっぱいです。山形の知り合いからいろいろな山菜が届きました。「道の駅」で売られていたそうです。コシアブラはこちらでも山にありますが、最近は採る人が多くなってなかなか手に入りません。上品な香りがして本当においしいのですが、天ぷらしかダメですね。ウドは畑に植えて、モミをかぶせて栽培していますから、ほとんど香りがない白い部分が多くて辟易ですね。先の方の青い葉の部分が少しウドらしい香りがあります。白い部分を肥大させても「そのウドが「持っている香りの量」は一定で、モミをかぶせて肥大させても、それだけ薄められるのでしょうね。

二つ切りウドブログ用

 タラメ、オオバギホシ、コゴミ、ウコギ、セリなどもありました。いえにある生シイタケは薄切りにして付け合わせ、ころもを付けて油で揚げます。

コゴミブログ用

 ころもは「よく冷えたビール」で溶くと、カラリと揚がります。以前にテレビ(釣りビジョン)でやっていたのを見て、真似たのですが、これで私の「天ぷら観」が変わりました。それほどサクッと揚がるのです。昔から「ころもと油の温度に差があるとサクッと揚がる」とは言われていましたが、その数倍も「サクッと揚がる」のです。もちろん、温度差を出すために、ころもの中には氷の塊をいれ、よく冷やしたビールを少しずつ入れ足しながら薄いシャブシャブのころもにします。以前に少し固いめのころもで揚げたことがありましたが、サクッとしません。ポッテリとしたものになりました。あくまでもころもはシャブシャブであるべきでした。
 キッチンで、横に缶ビールを置いて天ぷらを揚げている家内の様子は、あたかも「キッチンドランカー」さながらですが、本当に「ビールの効果」は絶大でした。

キッチンドランカー?ブログ用

 アマゴは、パーマークや小粒の朱点までがしっかりと見て取れるぐらい、コシアブラやコゴミは葉の模様や茎のひだがしっかり見えるぐらいの薄いころもです。
 油に中で出る泡が小粒になったらできあがり。しばらく油を切ってからお皿に盛りつけます。

春の天ぷらブログ用

 天ぷらラにはやはりビールが合いますね。近頃はやや甘口の日本酒もいただきますが、油ものにはビール。口の中がさっぱり洗われて、いくらでもいただけます。
 小型のアマゴは少し時間を掛けてカラリと揚げてありますから、頭からがぶり。骨も何も気にならず、口の中に香ばしさとうま味が広がります。元々、骨の軟らかいサカナですから、ころもビール効果もあってサクサクと口の中で砕ける感じでおいしさが満開です。
 

日高川のアマゴ釣り

 山桜が山のあちこちにピンクの彩りを見せて、川岸の頭上には鮮やかな赤紫色のミツバツヅシが咲いて目を和ませてくれるこのごろ、アマゴはエサを飽食して幅広の魚体が流れを突っ走る引きを見せてくれる時期になりました。
 和歌山・日高川では先日来の増水も少し治まり、「ええ頃合いかな」と入れ食いを夢見て4月26日に出かけてみました。
 しかし、手ぐすね引いて待っていたのは私だけではなかった・・・まだ少し水量が多かったから、まずは支流の小森谷に入ると、真新しい足跡だらけ。“必殺”のピンピンのエサでも、めぼしいポイントではアタリが無く、変哲もないザラ瀬でぽろぽろと18㌢級が釣れたけれど、深みのポイントではウグイの入れ食いでした。

29.4.26日高川ブログ用

 こんな上流なのにウグイ・・・この時期が産卵期らしく、ボテボテに腹部が膨らんだ抱卵ウグイが釣れ続きました。
 2時間ほどで諦めて下流へ転進。大熊上流の亀谷橋から降りて釣ります。降り口にワラビが生えていたから、少し摘んでから釣り開始です。ここらは、前日は高水で釣りにくかっただろうに・・・と思ったのですが、河原にはやはり足跡だらけでアマゴのアタリは間遠い感じ。
 水勢があるからG2の(私にしたら大きい目の)オモリで緩い瀬を釣ると、瀬のど真ん中でグイッと力強いアタリで20㌢ほどのアマゴが釣れました。ポッテリ・・・この表現が似つかわしいほどのによく肥えた、幅広のアマゴは、真っ白い絹肌の魚体に小粒の朱点がきらめいて尾ビレの朱色が鮮やかな「龍神美人」でした。

妖艶な龍神美人24㌢ブログ用

 ここらは流れが平坦なだけにポイントから次のポイントまでが遠い。歩いて歩いて、ようやくポイントに到着して、良さそうな流れに仕掛けを振り込んでもシラーッと目印が流れるだけ・・・虚しい思いが続きました。三、四カ所を釣ってようやく1尾釣れるレベルの釣りですから、私は辛抱できずに車で次のポイントへ移動します。
 水況がよいからか、全く釣れないのではないのです。何カ所かのポイントを釣ってようやくツッとアタリ・・・うれしいけれど切ない瞬間ですね。やはり、日高川は人気河川だけに激戦区でした。合計、四カ所場所移動して釣り、ようやく11尾釣れただけ。釣れたアマゴは16~25㌢のほれぼれするような見事なアマゴでしたが、ストレスばかりがたまったのは、私の期待しすぎ、欲張りすぎでしょうか。
 折から雨が降ってきました。雨具のフードを被るレベルの降り方です。午後3時前、最上流の最後のポイントです。どうせ釣れないのに、この雨では・・・などと後ろ向きな思いが交錯しましたが、このブルーな気分のままで帰るのもどうかと思い、釣ることにしました。

雨の日高川上流ブログ用

 小さな流れの、浅いポイントへ、あまり期待もせずにダレた気分で仕掛けを投入すると、着水と同時にバシャッと水しぶきが上がりました。まさにテンカラのタイミングです。反射的に合わせが入り、ギラギラーッと白い光りが走りました。「おっ、なんや?」。びっくりしました。
 それまでのダレた気分が一瞬で吹っ飛び、瞬時に私の気持ちは“戦闘モード”です。浅い流れです。竿を立てると水面をバシャバシャと暴れてハリが外れたり、身体に糸を巻かれて切られたり、トラブルになりますから、竿を寝かせてカミへ誘導します。「落ち着け、落ち着け・・・」とアマゴに言い聞かせるつもりで慎重にタメて、アマゴが泳ぎ出すのを待ちました。
 泳ぎだしたらカミへ、シモへと泳がせて弱らせ、水面に顔を出させて滑らせて寄せ、タモで掬い取りしました。目測25㌢。ムムッとつむった口元からハリが見えて、いかにも悔しそうな、精悍な面構えの、貫禄十分なアマゴでした。

日高川25㌢ブログ用

 釣り上がると、各ポイントでアタリ連発です。しばらく、誰も釣っていなかった「竿抜け場」だったのでしょうか。深みの方が小型(と言っても15㌢級)が多く、浅い瀬などの方が20㌢オーバーが続いたのです。
 雨も大きく味方してくれたようで広い、浅い瀬では手前から静かに釣ると、1㍍ごとにカミへ釣れて行く感じ。しかも、型がよいからすぐには引く抜けず、掛け合わせてからたタメて、泳がせて、ゆっくり吊り上げ抜き・・・午前中とは全く別の、ハイテンションの釣りが続きました。降りしきる雨も気にならず、午後4時過ぎまでしっかり釣ってここで36尾も釣れ、この日の合計釣果は47尾(14~25㌢)になりました。

29.4.27釣果の一部ブログ用

 午前中は「日高なんて大嫌い!」と思っていたのに帰るときには「日高川は、人も多いけれどアマゴも多い、ええ川やなぁ・・・」とルンルンの気分でした。終わりよければすべて良し・・・ですね。釣りは「下駄を履くまで分からない」と言いますから。
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